■輪るピングドラム
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くだらない日常をぶち壊すのは、河原に転がったセイダカアワダチソウの草むらに潜む知らない誰かの死体。そして知っている誰かの黒焦げに焼け焦げた姿態。
それが世界。ペンを走らせるこの僕の指先のインクの流れる切っ先にそうした記憶と、
「シ」なるものが顔を見せている。その顔はニコやかに死者の栄光とカーニバルを踊る
「セカイ系」
なる言葉さえも既に日常になった物語をブチ壊すには、(文字通り)「Rock Over Japan」になってしまった日本を、それでも続く日常をブチ壊すには、これっくらい突き抜けた「シ」を通り壊した歌と踊りとカット割に連動したSEとケ レン味ある女物の甘ったるい(それでいて百合の香りの感ずる)パフュームの臭いするボディラインとロックでなければならない。
「自分」や「世界」といったものは、そうした破れた部分、僕らの日常、僕らの生存領域を形作る河原の境目(リバーズ・エッジ)から見えてくる。
水族館で買ったおもちゃを被った妹の、そして複数の意味する「シ」であろうと「ロック」であろうと、それは文字の切れる黒と白の「余白」からキレる僕らのブチ壊して燃やしてしまいたい欲動そのものだ。
平坦な戦場でぼくらが生き延びるための。
でもここが戦場と気づかせてくれるのは迫撃砲の一発と「シ」でしかない。
おそらく、2011年は2004年以来のアニメの当たり年になる。
「まどマギ」が繰り下がって、おそらくこれが2011年のベストになると思う。
燃え尽きた灰の残り火が、現代思想崩れのインテリアニメヲタクの吐息をかって飛び火している「フラクタル」が表現したかったけどダメだったものが これにはある…少なくとも、ここ数年直に「カタルシス」を感じられる作品というのはなかったし、その「カタルシス」こそ「フラクタル」にはなかったもので ある。(日常を浄化するのは皮膚感覚を刺激する人肌か、作品の喚起する「カタルシス」なのだ)。
というわけで、今年はまだガンダムAGEもあるし、現段階では3番手に位置してる「C」や、
ギャグアニメとしても超出来のよい「アザゼルさん」もあるので、これからの展開を期待するばかり。
P.S.
今日、「Rock Over Japan」をTHE ROOSTERSの曲だと勘違いして話してしまった友人すまない。A.R.B.だったね。
P.S.2
そしてED曲がCOALTAR OF THE DEEPERSの新曲と知った自分は狂喜乱舞してしまうのでした。4年ぶりの新曲だぜ!NARASAKI最高!最高の気分!ヒャッハー!!
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