2011/06/04

Plusquamperfectum-Manuscriptum

君が不意に込み上げた泡から獣の装飾は小刻みに揺れて

黒い非常線に浮かぶの、よ
 君の黄色いざらめきよ

水をすうために生まれてきた息子
 は、

隔たりをかきわける? 蜘蛛の形
 に、似てしまった恋人たち

僕らの使い分ける___(と、性別を聴いていて、)
そこからは角膜を削られる稲穂と同じ、
燃えて崩れて激しくていきました花と顔
 までも、触れられぬ雪と手をあげました

「ここがけっこう苦しいんだ。」

爪もあった 野原に突き刺します
リジウムの千切れた尻尾を奏でている
拾い上げたときだけを

ざらつく
格子戸からむき出しにする

眼の見えない巨獣___(時計、枢軸は時を刻まない)

断絶の中庭に抜けない針
 蛾が、四角い色を巻きつけていく
 蜘蛛の
糸でまねいた 遠出して
 マーガレットしか
知らなかったあたしの、
 水をすう ために生まれてきた子どもたち

(
革命の失われている記号。)

異なる音 縁の摩擦から逃れようとする
泊まっているし構えてした彼ら
布の張られた鉄杭に浮かぶのに
産まれたままの汚染されていました髪と蛍 あなた方の返却の晩

トロイに埋もれた火星の爆散したのは何故かしら、
ターンテーブルが雪崩に生え換わって

構わないで、スローモーションでイって

僕は君の黄色い体つきを確かめようとした

浮力を載せるように、シ
巨獸の爪を数えた
君の組織体

黒曜石の楽曲名、新宿は、音
 羽音
歌舞伎の女王蟻
に、ひっくるまれて飲み
 込まれたのは衛星状態の観念

嗚咽のナカの汚ならしい子、の

 構わなかったノ、よ、あ
の木立には黄昏が舞い降りてきました。
ゼロ戦の迫撃砲が聞こえない

(夏の飛沫に稲穂は七色になる)

君のマンション、くるまれて浄水槽は、
 獣の端は跨がって残さなかったのです。撃退された視線から
あったノ、わ。

射水から割れたらフレームが止まりかけておりました
 ふえるし、
 とびきれるし、
  踏み出せるのだし、しのげるし
 シのみえざる
君といっしょにいたいし、
 君のないし、は、
狂わないし、

シのみえざるしの音
が、シテって君の滞留した死骸がつまれる
のは獣

愛された
大理石の原子のすり抜ける白亜の沈黙でさえ
も、僕らの絶滅した愛は駆け巡ろう

弦子の鼓動する指先の冷たさまでのタイムラグを奏でている

君のハート

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